ラッキー クラフト ワンダーと聞いて、シーバスやメバルを思い浮かべるアングラーは多いでしょう。バス釣りから始まったこのシンキングペンシルは、今やソルトゲームに欠かせないルアーです。
「ラッキークラフトのワンダーは何種類ありますか?」
そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。ワンダー45、ワンダー60、ワンダー80、ワンダー95、そしてワンダー 110やワンダースリムなど、さまざまなモデルが存在します。この記事では、それぞれのモデルをワンダー トラウト、ワンダー メバル、ワンダー シーバスといった対象魚ごとにワンダーの飛距離やラッキークラフト ワンダーの使い方を交えながら解説します。ラッキー クラフト ワンダーはシンプルな使い方ながら、その奥深さを知れば、より多くの魚を釣り上げられるはずです。
この記事のポイント
- ワンダーのサイズや種類、それぞれの特徴
- ワンダーの基本的な使い方と釣果を上げるコツ
- 対象魚に合わせたワンダーの選び方
- 釣果を最大化するためのタックルセッティング
ラッキークラフトのワンダーとは?特徴と魅力
- ワンダーは何種類ありますか?
- ワンダー45の特徴と対象魚
- ワンダー60の特徴と対象魚
- ワンダー80の特徴と対象魚
- ワンダー95の特徴と対象魚
- ワンダースリムはバチ抜けに強い
ラッキークラフトのワンダーは何種類ありますか?

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ラッキークラフトのワンダーは、単なる一つのルアーではなく、多岐にわたるフィッシングシーンに対応するために、非常に多様なモデルが展開されています。そのラインナップは、バスフィッシングをルーツとしながらも、現在ではシーバスやメバルといったソルトウォーターゲームで絶大な支持を得ています。主要なシリーズとして、定番のワンダー45、ワンダー60、ワンダー80、ワンダー95に加え、近年ではより大型のワンダー110や、特殊な状況に特化したワンダースリムなどが存在します。これらのモデルは、それぞれ長さ(mm)、重さ(g)、そしてアクションの質が綿密に設計されており、アングラーは狙う魚種、釣り場の水深や流れの速さ、そしてベイトフィッシュのサイズに合わせて最適な選択が可能です。
すべてのワンダーシリーズに共通する最大の特徴は、リップがないシンキングペンシルであるという点です。これにより、ルアーは水中を漂うようなナチュラルな姿勢を保ち、警戒心の高い魚に対しても違和感なくアピールします。一方で、モデルごとに異なる内部構造や重心設定により、各々が独自の強みを持っています。例えば、軽量なモデルは繊細なアクションで小型のターゲットを誘い、重いモデルは圧倒的な飛距離で広範囲を探ることが可能です。この豊富なバリエーションが、ワンダーが長年にわたり多くのアングラーに愛用される理由の一つと言えるでしょう。
ワンダー45の特徴と対象魚
ワンダー45は、シリーズの中でも最もコンパクトなモデルであり、全長45mm、自重2.6gという軽量設計が特徴です。このサイズと重さは、特に繊細なアプローチが求められる場面で真価を発揮します。小規模な河川、都市部の運河、そして漁港などの限られたスペースで、小型のベイトフィッシュを偏食しているターゲットに非常に有効です。
このルアーは、メバリングにおける「ド定番」シンキングペンシルとして広く認知されています。夜間の常夜灯周りや、潮通しの良いテトラ帯などで、メバルが小型の甲殻類や稚魚を捕食している状況下では、ワンダー45のナチュラルな泳ぎが威力を発揮します。特に、10〜15cm程度の小型メバルを狙う際に最適です。その軽量さゆえ、メバル専用のJH(ジグヘッド)リグ用ロッドでも十分に扱うことができ、初心者でも簡単に遠投して広範囲を探ることが可能です。
また、ワンダー45はソルトゲームだけでなく、バスフィッシングや管理釣り場でのトラウトゲームにも適応します。特に、バスがワカサギなどの小型ベイトを追っている状況や、スレたトラウトを攻略する際にも、そのナチュラルなアクションが効果を発揮すると言われています。軽量ルアーを扱うためのベイトフィネスタックルや、繊細なティップを持つスピニングタックルとの相性が良く、幅広いタックルで釣果を期待できるバーサタイルなモデルです。
ワンダー60の特徴と対象魚
ワンダー60は、全長60mm、自重6.2gで、ワンダーシリーズの中で特に汎用性の高いモデルとして知られています。このサイズ感は、さまざまなフィールドや対象魚に対応できるため、アングラーのタックルボックスに一つは入れておきたい定番ルアーと言えるでしょう。
ソルトウォーターゲームでは、特にメバル狙いのシーンでその真価を発揮します。ワンダー45よりも一回り大きいため、20cmを超えるような大型のメバルを狙う際に非常に効果的です。大型メバルが好む中層からボトムレンジを、安定したローリングアクションでじっくりと探ることができます。また、メバリング以外にも、港湾部や小規模河川のシーバスゲームにおいても信頼性が高く、「ボウズ逃れ」のプラグとしてアングラーから絶大な支持を得ています。特に、タフコンディション下で他のルアーに反応しないシーバスに対して、ワンダー60のナチュラルなアクションがバイトを誘発することが多々あります。
バスフィッシングにおいても、ワンダー60は欠かせない存在です。小型のベイトフィッシュを捕食しているバスに対して、そのサイズ感とアクションは非常にマッチします。バスロッドやトラウトロッド、7〜10g程度のプラグを扱えるライトゲームロッドなど、幅広いタックルで使いこなすことが可能です。河川のストラクチャー周りや、リザーバーのレイダウン(倒木)沿いをタイトに攻める際にも、その扱いやすさが光ります。
ワンダー80の特徴と対象魚
ワンダー80は、全長80mm、自重11.5gの中型シンキングペンシルで、主にシーバスゲームの主戦力として位置づけられています。このサイズは、日本の主要なフィールドである河川、港湾部、干潟などで最もマッチするサイズであり、ミノーやバイブレーションでは得られない釣果をもたらすことが多々あります。
ワンダー80の強みは、そのナチュラルなアクションと適度な自重にあります。強い流れの中でも姿勢を崩さずに泳ぎ、ベイトフィッシュが流されているかのようなリアルな演出が可能です。河川の流れに乗せてドリフトさせたり、港湾部の明暗の境目をタイトに引いたりと、多様なアプローチに対応します。また、このルアーはシーバスだけでなく、ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュ、そして小型の青物までターゲットとすることが可能です。サーフでの遠投や、漁港でのライトショアジギングの合間に使用することで、思わぬ大物を引き出すことも期待できます。
その遠投性能も特筆すべき点です。適度な自重があるため、向かい風でもしっかりと飛距離を稼ぐことができ、広範囲を効率的に探ることができます。これにより、魚が散らばっている状況や、広大なフィールドでの釣りにおいて、圧倒的なアドバンテージを得ることができるでしょう。
ワンダー95の特徴と対象魚
ワンダー95は、全長95mm、自重21.0gという、ワンダーシリーズの中で最も大きく重いモデルです。この圧倒的なサイズと重量は、主に遠投性能と深いレンジの攻略に特化しています。
その最大の利点は、強風下でも安定した飛行姿勢を保ち、抜群の飛距離を稼ぐことができる点にあります。広大なサーフや大規模河川の河口、あるいは磯場など、遠投が必要不可欠なフィールドで真価を発揮します。ルアーが届かなかった沖のブレイクラインや、潮のヨレといった一級ポイントを直接狙うことが可能になり、釣果に大きな差を生み出すことがあります。
ターゲットとなる魚種も、そのサイズ感に合わせて大型化します。ベイトフィッシュのサイズが大きいシーズンや、大型のシーバス、青物を狙う際に特に有効です。また、サーフではヒラメやマゴチといったフラットフィッシュ、場合によってはブリやサワラなどの青物もターゲットとなります。深いレンジまで素早く沈むため、ボトム付近にいる魚に対しても効果的にアピールできます。広範囲を効率的に、かつ確実に探りたいアングラーにとって、ワンダー95は強力な武器となるでしょう。
ワンダースリムはバチ抜けに強い

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ワンダースリムは、その名の通り、細身のシルエットが際立つワンダーの派生モデルです。このルアーは、特定の時期に特定のベイトを捕食している魚に焦化を発揮します。
特にシーバスゲームにおいて、春の「バチ抜け」シーズンは欠かせない存在です。バチ(ゴカイ類)が水面に抜け出してくるこの時期、シーバスは細くて弱々しいバチを偏食します。ワンダースリムの細身の形状は、このバチのシルエットに酷似しており、シーバスに違和感なくバイトを誘発させることができます。バチ抜け時のシーバスは捕食が下手になると言われているため、ナチュラルなアクションでゆっくりと誘うことが重要です。ワンダースリムは、この時期のシーバスの捕食パターンに完璧にマッチします。
また、スリムな形状でありながらも十分なウェイトを持っているため、安定した飛距離を出すことができます。バチ抜けのポイントは広範囲に及ぶことが多いため、広範囲を効率的に探ることができるこのルアーは、釣果を大きく伸ばす上で非常に有利となります。タフな状況下で他のルアーに反応がない場合でも、ワンダースリムを投入することで状況を打開できる可能性が高まります。
よく釣れる!ラッキー クラフト ワンダーの使い方と対象魚
- ラッキークラフトのワンダーの使い方は?
- ワンダーの飛距離はどのくらいですか?
- ワンダーでトラウトやメバルを狙う
- ワンダー、シーバスの有効な使い方
- ワンダーのフックセッティング例
- まとめ|ラッキークラフトのワンダー使い方徹底解説!釣れる理由を解明
ラッキークラフトのワンダーの使い方は?
ラッキークラフトのワンダーは、その独特なアクションとナチュラルな泳ぎで、多くのフィッシュイーターを魅了してきました。基本的な使い方である「ただ巻き」は、リップ付きルアーとは異なる感覚であり、初めて使うアングラーにとっては戸惑いを感じるかもしれません。しかし、このただ巻きこそが、警戒心の強い魚に口を使わせる最大の鍵となります。ルアーの姿勢や引き抵抗を感知しにくい特性が、かえって魚に違和感を与えず、バイトを誘発するのです。
ただ巻きでのアプローチ
ワンダーの基本的な使い方は、キャスト後のフォールから始まります。リップがないため、着水と同時に小刻みにローリングしながら沈んでいきます。このフォール中のアクション自体が、弱ったベイトフィッシュを演出するため、着水直後のバイトチャンスを逃さないことが重要です。ボトムまで沈めてから巻き始めることで、狙ったレンジを正確にトレースすることができます。
ロッドティップの位置を調整することで、ルアーの泳ぐ層(レンジ)をコントロールできます。ロッドティップを最も水面に近づけると、ルアーはより深い層をトレースします。逆に、ロッドを立ててティップを高くすると、ルアーは水面近くを泳ぎます。この特性を活かし、同じポイントでも様々なレンジを探ることが可能です。
河川での使用時には、流れに乗せたドリフト釣法が非常に有効です。ルアーを流れの上流にキャストし、流れに乗せてルアーを自然に流します。この際、ラインが張りすぎないように、余分な糸ふけを巻き取る程度のスピードでリトリーブします。ワンダーのナチュラルなローリングアクションが流れの中で最大限に活かされ、広範囲に散らばった魚にアピールすることができます。リップがないため、ミノーのようにトゥイッチやジャークを加えても派手なアクションはせず、スライドするのみです。そのため、基本的には一定の速度でリトリーブを続けるただ巻きが最も効果的なアプローチと言えます。
ワンダーの飛距離はどのくらいですか?

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ワンダーシリーズのもう一つの大きな強みは、その卓越した飛距離にあります。ルアーの飛行性能は、空気抵抗の少なさに大きく左右されます。ワンダーはリップや余計な突起物がほとんどないため、非常にスムーズな飛行姿勢を保ち、同クラスのルアーと比較しても圧倒的な飛距離を誇ります。
特に、ワンダー95(自重21.0g)は、その重量を活かして、強風下でも安定した飛距離を叩き出します。これにより、沖の潮目やブレイクライン、広大なサーフの沖合いなど、これまで届かなかった遠距離のポイントを攻略することが可能になります。飛距離は、魚が散らばっている状況や、プレッシャーの高いフィールドで、より多くの魚と出会うための重要な要素です。
軽量なワンダー45(自重2.6g)でも、その空気抵抗の少なさから、軽量ルアーにありがちなキャスト時のバタつきが少なく、安定した飛距離を出すことができます。遠投性能は、広範囲を探るだけでなく、ポイントへの着水音を小さくし、魚に警戒心を与えにくいというメリットもあります。
ワンダーでトラウトやメバルを狙う
ワンダーシリーズは、その汎用性の高さから、ソルトゲームだけでなく、淡水でのトラウトゲームにも広く利用されています。特にワンダー45や、派生モデルであるワンダーライト50は、管理釣り場(エリアトラウト)や渓流でのトラウト狙いに非常に適しています。
管理釣り場では、スレたトラウトを攻略することが釣果を伸ばす鍵となります。従来のミノーやスプーンに反応しなくなったトラウトに対して、ワンダーのナチュラルなローリングアクションは、警戒心を与えずにバイトを誘発します。水面直下をゆっくりと引く「I字引き」と呼ばれるテクニックは、ワンダーの真骨頂であり、トラウトがルアーに気づいてから追尾し、最終的に口を使うまでの過程を観察できることが魅力です。
ライトソルトゲームでのメバリングにおいては、ワンダー45やワンダー60が定番ルアーとして定着しています。特にワンダー45は、漁港や小磯で小型のベイトを偏食しているメバルに対して効果的です。水面直下をゆっくりとただ巻きすることで、表層を意識しているメバルを効率的に誘うことができます。一方、より大型のメバルを狙う場合や、少し沖のポイントを探りたい場合は、ワンダー60が非常に有効です。その適度な重さとサイズ感は、20cmを超えるような良型メバルを狙う上で大きなアドバンテージとなります。
ワンダー、シーバスの有効な使い方

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ラッキークラフトのワンダーは、シーバスゲームの歴史を語る上で欠かせない存在です。特にミノーやバイブレーションでは反応が得られないタフな状況で、その真価を発揮します。
ワンダーは、シーズンやフィールドに合わせて適切なモデルを使い分けることが、釣果に繋がります。春のバチ抜けシーズンには、細身のシルエットが特徴のワンダースリムや、定番のワンダー80が活躍します。バチに似たシルエットと、水中を漂うようなナチュラルなアクションは、捕食が下手なシーバスにもバイトを誘発します。
河川や港湾部でのシーバス狙いでは、ドリフト釣法が非常に有効です。これは、ルアーを流れに乗せて自然に流すことで、シーバスの捕食レンジへ送り込むテクニックです。特に、明暗の境目や橋脚の裏側など、シーバスが潜むピンポイントを正確に通過させることで、劇的な釣果を上げることが可能です。また、通常のシーズンでも、ミノーやクランクベイトに反応しないシーバスに対して、ワンダーのナチュラルなアクションが効果を発揮します。
ワンダーのフックセッティング例
ルアーの性能を最大限に引き出し、釣果をさらに伸ばすためには、標準装備されているフックやスプリットリングの交換が推奨されます。多くのルアーに言えることですが、標準フックはコストを抑えるために、錆びやすかったり、フックポイントが甘かったりする場合があります。信頼性の高いフックに交換することで、フッキング率の向上や、ファイト中のバラシを防ぐことに繋がります。
フックをワンランク小さな番手に交換することも、ワンダーを使いこなす上での重要なテクニックです。フックを小さくすることで、魚がルアーを丸飲みする確率が高まり、フッキングの成功率が上がります。また、ルアーの重心が安定し、本来のローリングアクションがよりキレのあるものになります。
フッ素コーティングされたフックは、わずかな力でハリ先が魚の口に刺さるため、ショートバイトをフッキングに持ち込む確率を高めます。交換の際は、フックメーカーの推奨するサイズや、アングラー自身の好みに合わせて選ぶことが大切です。以下に、ワンダーシリーズのフックセッティングの目安をまとめました。
まとめ|ラッキークラフトのワンダー使い方徹底解説!釣れる理由を解明
- ラッキー クラフト ワンダーはよく釣れる実績のあるルアー
- リップのない独自の形状が不規則なアクションを生み出す
- ただ巻きが基本的な使い方で初心者でも扱いやすい
- 空気抵抗が少なく圧倒的な飛距離を誇る
- 45mmから95mmまで幅広いサイズ展開がある
- シーバスやメバル、トラウトなど様々な魚種に対応する
- ワンダースリムはバチ抜けシーズンに特に効果的
- 釣果を上げるにはフック交換が有効な場合がある
- フックのサイズダウンで丸飲み率を高めることができる
- 状況に合わせて適切なサイズを選ぶことが重要である
- 流行に左右されない信頼性の高さが強み
- タフな状況でこそ真価を発揮する
- 流れに乗せるドリフト釣法が河川で有効
- 柔らかいロッドと組み合わせることでバイトを弾きにくい
- コストパフォーマンスに優れたモデルも存在する